Farmer ConnectがIBM Blockchainで消費者と小規模コーヒー生産者を橋渡し

Farmer Connectがコーヒーの生産地を確認できるモバイル・アプリ「Thank My Farmer」をCESで発表

TOKYO - 10 1 2020:

2020年1月10日

[米国ネバダ州ラスベガス - 2020年1月6日(現地時間)発/PRNewswire/] -- 本日、Farmer Connect (IBM外のWebサイトへ)とIBM(NYSE:IBM (英語))は、2020年コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、消費者向けの新しいモバイル・アプリ「Thank My Farmer」を発表しました。このアプリは、コーヒーの購入者が商品の流通経路を追跡して、その品質や生産地を確認したり、さらにはコーヒー豆の生産者を支援したりするために使用できます。Farmer Connect (IBM外のWebサイトへ)は、Beyers Koffieやコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)、伊藤忠商事株式会社、Jacobs Douwe Egberts(JDE)、The J.M. Smucker Company、Rabobank、RGC Coffee、Volcafe、Sucafina、Yara Internationalといった、世界のサプライチェーンを支える主要組織の協力により開発されたトレーサビリティ・プラットフォームであり、コーヒーのサプライチェーンのトレーサビリティ、効率性、公平性を向上させるIBM Blockchain (英語)を活用しています。

世界のコーヒー消費量が年間5000億杯を上回る中、調査によると (IBM外のWebサイトへ)、19歳から24歳の消費者のうち3分の2は、「持続可能な生産」と「責任ある調達」を達成しているコーヒーを購入したいと考えています。しかし、国際的な認証機関が取り組みを進めているにもかかわらず、コーヒー生産者が生産物の提供に対して十分な収入を得られていないという状況については、依然として情報が不足しています。

コーヒーのサプライチェーンは大規模かつグローバルであるため、追跡が難しくなっています。生産されたコーヒー豆は、最終的に消費者の手元へ届くまでに、協同組合や輸出業者、発送業者、輸入業者、焙煎業者、流通企業、小売企業など、さまざまな中継地点を経由します。この複雑なシステムに関わる各組織は、全体のごく限られた部分でしか追跡を行っておらず、しかもそれぞれが独自のシステムを用いてデータを記録しています。つまり、コーヒーという商品についての情報は断片化しているということです。

そこで、近隣のコーヒー店と生産者との間にある空白を埋めたいと考えている消費者のために、IBM Food Trust (英語)を支えているものと同じブロックチェーン技術を利用して、新しいソリューションが提供されることになりました。Farmer Connectがこのたび発表する消費者向けアプリ「Thank My Farmer」は、コーヒー業界全体で利用できる標準化された方法で、ブロックチェーンから直接情報を取得します。このアプリは、ユーザーと生産者、貿易業者、焙煎業者、ブランドとの間をつなぎます。ユーザーは、取得した情報をインタラクティブな地図の上に表示させ、各商品の来歴をシンプルかつスケーラブルな仕組みによって確認することができます。さらに「Thank My Farmer」は、コーヒーのコミュニティで行っているサステナビリティ関連のプロジェクトも紹介し、消費者にその支援の機会を提供します。

ブロックチェーン技術はコーヒーのサプライチェーンのあらゆる関係者を互いに結びつけ、情報の交換・追跡や支払いを簡素化することで、これまでよりも一層優れた信頼性を実現します。この技術によって作成したデジタル的な「取引の鎖(チェーン)」は、永続的なものであり、改ざんができません。ネットワークの各参加者はデータの正確なコピーを有しており、ブロックチェーンへの追加事項は、各参加者の権限レベルに基づいてネットワーク全体で共有されます。これによって生産者や卸売業者、貿易業者、小売企業は、そのデータへの包括的かつほぼリアルタイムのアクセスを利用することで、相互のやりとりをより効率的に行うことができ、消費者は自身が購入した商品の生産地について、これまでは分からなかった情報を得ることができます。

Farmer Connectの創設者兼社長であるデビッド・ベーレンズ(David Behrends)氏は次のように述べています。「目標は、日々飲用されているコーヒーとそれぞれの消費者との関係を、より『人間的』にすることにあります。消費者は開発途上国のコーヒー生産者を支援することで、サステナビリティ・ガバナンスに関する積極的な役割を果たせるようになりました。ブロックチェーンと今回の消費者向けアプリを通じて、私たちは好循環を生み出していけるでしょう」

この新しいモバイル・アプリケーションは、2020年初頭に一般公開される予定です。米国およびカナダのユーザーは、1850®ブランドの単一生産地プレミア・コーヒーのパッケージに印刷されたQRコードをスキャンして、「Thank My Farmer」にアクセスできるようになります。ヨーロッパのユーザーは、Beyers Koffieで焙煎した新しい単一生産地ブランドBeyers 1769からアプリにアクセスできるようになります。

またFarmer Connectは、このアプリを2020年中に拡張し、大小の企業に参加を促すとともに、コーヒー消費者が生産地のプロジェクトに出資して、現地のコミュニティを支援できるようにする予定です。Farmer Connectは現在、Sovrin Foundationと協力して、分散型台帳技術による新しいタイプのデジタルIDである「自己主権型ID」を組み込んでいる最中です。これによって循環型経済が促進され、小規模生産者の経済状況が改善されると同時に、商品の透明性や消費者の体験が向上すると考えられます。

IBMでは現在、ブロックチェーン技術の導入をさまざまな業界やユースケースに拡大させ、業務プロセス全体を変革し、消費者により信頼のおける洞察を提供していくという活動を進めており、今回のFarmer Connectとの取り組みも、その一環として行っています。IBMはこれまで、すでに食の安全性、国際海運、貿易金融、責任ある鉱業といった多数の分野に画期的なブロックチェーン・ネットワークを導入してきました。

IBM Food Trustのゼネラル・マネージャー、ラジ・ラオ(Raj Rao)は次のように述べています。「このプロジェクトは、ブロックチェーン技術によって真の変化が導かれることを示す、新たな例といえます。ブロックチェーンは、ビジネス向けの野心的なテクノロジーであるにとどまらず、すでに消費者のために役立てられており、彼らが商品をどのように信頼するかを変革しています。また企業にとっては、透明性と効率性を向上させるために役立ちます」

Farmer Connect (IBM外のWebサイトへ)と「Thank My Farmer」アプリの詳細については、https://www.ibm.com/food/をご覧ください。実際の動作については、CES会場のIBMブース(LVCC Central #14028)、もしくはこちらのビデオ (英語, 3分3秒)でご確認ください。

当報道資料は、2020年1月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースを参考にしています。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2020-01-06-Farmer-Connect-Uses-IBM-Blockchain-to-Bridge-the-Gap-Between-Consumers-and-Smallholder-Coffee-Farmers (英語)

以上

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