IBM、高品質な気象予報を世界中で提供

新しいモデリング・システムの「IBM GRAF」は、よりタイムリーかつ正確に現地の気象予報を提供し、世界中で同一水準の気象データを利用可能にする

TOKYO - 21 11 2019:
2019年11月21日

[米国ニューヨーク州アーモンクおよびアトランタ - 2019年11月14日(現地時間)発/PRNewswire/] -- IBM(NYSE:IBM)およびその一部門であるThe Weather Companyは、新たなスーパーコンピューター駆動型の気象予報システムを世界中で利用開始することを発表しました。このシステムは、これまで最新の気象データにアクセスできなかった世界中の地域で、更新頻度と品質の高い気象予報を提供します。

インタラクティブなマルチチャネル・ニュース(英文)を次のサイトで紹介しています。
https://www.multivu.com/players/English/8247557-ibm-the-weather-company-graf-forecasting-system/

IBM GRAFは高解像度のグローバル気象予報システムで、世界規模でこれまで利用できなかった詳細さと高い頻度で、最大12時間前に天候状況を予測できます。

IBM GRAFは、極めて解像度の高い気象予報を提供し、従来のグローバル・モデリング・システムよりも6~12倍高い頻度で予測を更新します。現行のグローバル気象モデルは、10~15平方キロメートル(6.2~9.3マイル)を対象とし、6~12時間ごとに更新されています。これに対して、IBM GRAFは、3キロメートル(1.9マイル)単位で予測し、その更新頻度は1時間です。

米国、日本、一部の西欧諸国では、すでにこのレベルの精度の予測を利用することができます。しかし、IBM GRAFの利用開始により、このような高度な予測が世界中のもっと広い地域に提供されます。これには、気候変動によってますます激化している悪天候の被害を特に受けやすいアジア、アフリカ、南米が含まれます。IBM GRAFは、世界全体を対象として世界で初めて運用され、1時間ごとに更新される高解像度モデルです。

The Weather CompanyのCEOであり、IBMのWatson Media and Weatherのゼネラル・マネージャーでもあるキャメロン・クレイトン(Cameron Clayton)は、次のように述べています。「当社は、IBM GRAFの利用開始を、予測科学における真の転換点と考えています。このテクノロジーは、社会的利益のために、同一水準の気象データを提供するために役立ちます。高度な予測は、世界中の一部の地域(例えばインドやケニアの田舎の農家など)に対して革命的な影響もたらす可能性があります。これまで高解像度の気象データにアクセスしたことがない人々が、田畑に近づく前に雷雨を予測できるようになれば、種まきや収穫の時期を今よりも適切に計画することができます。」

気象のグローバル・モデリングの向上を支援するコラボレーション

新たなモデリング・システムを構築するために、The Weather Companyは米国国立大気研究センター(NCAR)と協働し、NCARの次世代オープン・ソース・グローバル・モデルであるスケール間予測モデル(MPAS)に基づいてIBM GRAFを開発しました。このモデルは、最新の科学を活用して、世界規模で雷雨レベルまでの気象を予測します。

世界中で気候変動が生じ、悪天候がますます激化しているため、タイムリーかつ正確な気象情報の重要性が高まっています。将来の課題を克服するために、政府、企業、研究機関にわたる強力な官民パートナーシップやオープンソースとのコラボレーションは、より効果的なペースで科学とテクノロジーの発展を引き続き支援することができます。

高度なスーパーコンピューティングでワークロードの増大に対応

気象予報は複合的な数学上の問題であり、複雑な数式を解くために高性能なコンピューティングが必要です。従来、ほとんどの気象モデルでは、CPU(中央処理装置)のみで構築された高性能なコンピューターを利用していました。解像度の向上と更新頻度の増加に対応するために、新たなIBM GRAFシステムは、CPUとGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の両方に対して最適化されたPOWER9搭載のスーパーコンピューター上で実行されます。これは、負荷の大きい高性能なコンピューティングやAIアプリケーションで広く導入されている強力なコンピューティング・エンジンです。

IBMは、気象を予測するための世界で特に強力なスーパーコンピューター数台で、同じテクノロジーを利用しています。The Weather CompanyとIBMは、NCAR、ワイオミング大学の電気コンピューター工学部などと協力して、IBM Power System AC922サーバーでNVIDIA Tesla V100 GPUを利用するために、MPASにOpenACCディレクティブを適用しました。

これは、GPUベースの高性能コンピューティング・アーキテクチャー上で本稼動する世界初のグローバル気象モデルとなります。

より優れた世界中の気象予報

解像度や更新頻度の高いモデルが他にあるとしても、生成される予測は、1カ国または世界の一部の地域のみを対象としているのが現状です。今回の発表は、この規模、解像度、更新頻度で、世界中を対象とした翌日の予報を提供することができる最初のモデルです。

天候に対する計画と備えのために影響が大きい天候が生じる時間と場所をより明確かつ正確に把握することは、非常に重要です。IBM GRAFの予測は、世界中の人々、政府、企業(航空会社、公益企業、通勤者、小売店、政治家、農家など)にとって、より多くの情報に基づいて天候に関連する意思決定を下すために役立つ可能性があります。

IBM GRAFを活用し意思決定を支援するには、AI、クラウド、アナリティクスなどのテクノロジーも必要です。このような追加のテクノロジーを組み合わせることにより、IBM GRAFの予測は、企業に対するIBMの気象オファリングをより優れたものとします。また、The Weather Channel(weather.com (英語))やWeather Underground(wunderground.com (英語))によるIBMのアプリやWebサイト内の気象コンテンツを改善することになります。

IBMの部門であるThe Weather Companyについて詳しくは、https://newsroom.ibm.com/the-weather-company (英語)をご覧ください。IBMの詳細については、https://www.ibm.com/を参照してください。

当報道資料は、2019年11月14日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2019-11-14-IBM-Makes-Higher-Quality-Weather-Forecasts-Available-Worldwide#assets_117 (英語)

以上

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