大手グローバル企業数百社がIBM Cloud Privateを展開

拡大する需要に対応するため、IBMは新しいWatsonのAI機能を取り入れることでIBM Cloud Privateをさらに改良

TOKYO - 15 10 2018:
2018年10月15日

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2018年10月11日(現地時間)発]
IBM(NYSE: IBM)は、IBM Cloud Private (US)(オンプレミスのITシステムを利用している組織にクラウドの能力を提供するオープン・ソース技術)が、そのリリースから12カ月経たないうちに、オペレーションを最新化するためのプラットフォームとして世界中の大手企業数百社に採用されたことを発表しました。これらの組織には、ニュージーランド警察、中国のFuyao Group、日本のアフラック生命保険株式会社、トルコの信用情報機関Kredi Kayıt Bürosu、ブラジルのFidelity National Information Servicesなどが含まれます。

IBMは、この機会を捉え、オンプレミス・プライベート・クラウド・プラットフォーム用の一連の新しい先進的な機能を発表します。例えば、IBM Watson Assistant (US)やIBM Watson Speech-to-Text (US)のような力強いAI機能を統合し、IBM Cloud (US)を含むパブリック・クラウドも追加サポートします。これにより、クライアントがITの進化を遂げるための選択肢と柔軟性を今まで以上に提供し、さらに今回初めて、IBMのWatson AIの力を企業のファイアウォールの内側に届けます。

IBMでは、IBM Cloud Privateを利用することで変革を促進している数多くの組織の例を紹介しています。以下はその一部です。

理事兼IBM Private Cloudオファリング・マネジャーであるロビン・ヘルナンデス(Robyn Hernandez)は、次のように述べています。「クラウドは、極めて短期間のうちに、コスト削減の手段からビジネスの変革とイノベーションを促すプラットフォームへと進化しました。多くのミッションクリティカルなアプリケーションやセンシティブな一連のデータをオンプレミスのシステムに依存しているクライアントでも、当社のIBM Cloud Privateを利用すれば、現状を維持しながらクラウドへ移行することが可能になります。」

組織内へのAIの導入
現在IBMは、IBM Cloud Privateのさらなる改良を重ねており、AI機能からパブリック・クラウドの追加サポートに至るまで、プラットフォームを大幅にアップグレードすることを発表しました。IBM Cloud Privateバージョン3.1では本日からIBM Watson Speech-to-Text (US)の提供も開始され、このツールをオンプレミス環境で初めて利用できるようになります。Watson Speech-to-Textを使えば、ユーザーは7つの異なる言語から音声を自動的に書き起こし、分析することが可能になります。

また現在、IBM Cloud Privateでは、IBM Watson Assistant (US)も利用することができます。Watson Assistantプラットフォームは、開発者や非技術ユーザーにとって、簡単なチャットボットから、顧客サービス等に用いる企業向けの複雑なソリューションに至るまで、会話型AIソリューションを作成するのに役立ちます。

IBMは本日、IBM Public Cloud上でIBM Cloud Privateの提供も開始したことを発表しました。これによりクライアントは、ハイブリッド・クラウド環境を作るため、自社のワークロードを、オンプレミスのシステムからパブリック・クラウドへと容易に移行できます。

クライアントのコメント
Fuyao Groupの副社長兼CIOであるレビン・シャ(Lebing Xia)氏は、次のように述べています。「IBM Cloud Privateは、エンドツーエンドのデジタル・プラットフォームを確立するために役立っており、今まで以上にスマートかつアジャイルで、より柔軟な経営体制を実現できるようサポートしてくれます。また、AI、ブロックチェーン、IoTなどの他のクラウドベースのサービスとの接続も可能になるため、クラウドからさらなるビジネス価値を引き出せるようになります。」

アナリストのコメント
2018年9月のIDC Worldwide Quarterly 2Q18 Cloud IT Infrastructure Trackerによると、2018年の世界のクラウドITインフラへの合計支出は622億ドル、前年比成長率は31.1%と予想されています。この支出の大部分をパブリック・クラウド・データセンターが占める一方で、オンプレミス・プライベート・クラウドはクラウドITインフラ市場全体のほぼ20%を占め、2018年は前年比19.3%の増加となる見込みです。IDCの調査担当ディレクター、ナタリア・イエズコヴァ(Natalya Yezhkova)氏は、次のように述べています。「企業のビジネスやITニーズの範囲は幅広く、その中には、パブリック・クラウド・オファリングが役立つもの、そうでないものがあります。オンプレミスのプライベート・クラウドは、ITインフラのコントロールを保ちながら、組織の変革を徐々に進めようと模索している既存企業にとって頼りになる選択肢です。」

IBM Cloudについて
過去12カ月にクラウド収益が185億ドルに達したIBMは、企業向けクラウドのグローバル・リーダーであり、企業と社会の進化するニーズを満たすために設計されたプラットフォームを備えています。生産性向上とコスト削減だけにとどまらず、IBM Cloudは、今日の企業の真の差別化を推進しているAIとデータの需要に対応しています。IBMのプライベート、パブリック、およびハイブリッド・オファリングは、多くの業界でのイノベーションをサポートするために、グローバル規模のビジネス・ニーズを満たします。

IBM Cloud Privateは、オープン・ソース・フレームワークであるDockerコンテナーおよびCloud Foundry上で構築されており、Kubernetesコンテナー・アーキテクチャーによって管理されています。企業によるクラウド・ネイティブ・アプリケーションの開発を支援するとともに、オンプレミス・アプリケーションを最新化し、プライベート・クラウド環境または希望のパブリック・クラウドにデプロイできるようにします。

IBM Cloud Privateによる変革を推進しているその他の主要なグローバル企業の例:

CNH Industrial(イタリア)
CNH Industrialは、資本財部門のリーダーで、農業・建設機器、商用車両、特殊車両、パワートレインの各分野で事業を展開しており、IBMとの間でクラウドの複数年契約を締結しました。同社はこの契約でIBM Cloud PrivateとWatsonのAIを利用することにより、製造からサプライ・チェーン、セールスとマーケティング、および財務サービスに至るまでのビジネス・プロセスを変革することを目指します。IBM Cloud Privateは、CNH Industrialによる企業向けアプリケーションの管理業務の最適化を支援する一方で、オンプレミス・インフラのセキュリティー管理も改善できるようにします。ICPのアジリティーと柔軟性には、長期的に見て、アプリケーション開発の効率をさらに高めるとともに、新しい革新的な顧客サービスを今まで以上に迅速に市場へ投入できるようになるという可能性があります。

Klirinski Interbankarski Sistemi AD Skopje(KIBS)(マケドニア)
Klirinski Interbankarski Sistemi AD Skopje(KIBS)は、マケドニアを拠点とする決済システム事業者で、12の銀行によって所有されています。現在はIBMとの協力を通じ、支払決済プロセスを変革し、マケドニアとEUの銀行システムの統合を迅速化することができるようサポートしています。KIBSは、IBM Cloud Privateを利用すれば、既存のリソースを集約して「デジタル工場」に変革し、最先端のクラウド・ネイティブ・アプリケーションを迅速に開発して運用することが可能になります。この変革により、新しいデジタル商品を市場に投入する場合にかかる時間が1年半からわずか数カ月まで短縮できると期待されています。また、運用コストを最適化し、厳しい銀行規制に関するコンプライアンス活動をサポートします。

Sentient.io(シンガポール)
Sentient.ioはシンガポールの大手AI企業の1つであり、IBMと協力して、人間と機械のやり取りをより自然な形にし、さらに広げていくことで、日常生活をより良くするというミッションを遂行しています。Sentient.io (英語)では、シンガポール初のサービスとしてのAI(AaaS)プラットフォームをホストするためのプラットフォームとしてIBM Cloud Privateを選び、認識、理解、自己学習、問題解決などのAI機能で顧客が自らの組織を変革し、自動化できるようにしています。IBM Cloud Privateを使用することにより、Sentient.io (英語)では、政府および企業の顧客がデータ・セキュリティーやプライバシーの厳しい要件を満たし、既存のアプリケーションをクラウドに移行することで最新化し、デジタル資産のライフサイクルを効率的に管理することを支援していきます。

Ilmarinen(フィンランド)
Ilmarinenは、フィンランド最大の民間保険会社で、フィンランド国民110万人以上の年金、および450億ユーロ以上の投資資産を取り扱っています。アプリケーションをIBM Cloud Privateに移行することで、新しいデジタル・サービスを開発すると同時に、既存のITインフラの効果を最大化できるようにすることを目指しています。Ilmarinenは、アプリケーション開発のパイプラインをIBM Cloud Private上に置くことで、開発サイクルを大幅にスピードアップし、インフラのコストを削減し、アプリケーションのリリースまでにかかる合計期間を数日から数分にまで短縮することが可能になります。人口の高齢化により世界の年金システムにかかるプレッシャーが高まっていることから、上記のメリットは特に重要です。

Techniker Krankenkasse(TK)(ドイツ)
ドイツ最大の法定健康保険会社であるTechniker Krankenkasse(TK)は、TK-Safeという新しいサービスのために、IBM Cloud Privateを利用しています。このサービスでは、時間や場所を問わずスマートフォン経由で健康保険データが顧客に提供されます。IBMは既に、サービスとしての情報をTK-Safeのセキュア・データ・ボルトに提供しており、その中にはドイツ全土にいるTKの保険顧客の暗号化された健康データが含まれています。TK-Safeは、被保険者、保険会社、サービス・プロバイダー、および病院向けに、オープン・サービス・プラットフォームを介して、新しい付加価値サービスを迅速かつ簡単に開発し、リリースすることができます。

Mangalore University(インド)
Mangalore Universityは、インドの一流公教育機関の1つで、系列の大学を通じて最先端技術に関する新時代のコースを提供していこうとしており、IBM Cloud Privateの力を活用して、すべての学生にリモートでアクセスできる共通プラットフォームを提供しています。IBM Cloud Privateは、QRadar、MaaS360、およびCognosソフトウェアも含まれる包括的なソリューションの一部として、大学のIBM Powerサーバーで実行されます。このソリューションは、IBMの教育実施パートナーであるNihon Communication Solutionsにより統合されます。Nihon Communication Solutionsはサイバーセキュリティーやビッグ・データ・アナリティクスについての上級コースの実施を担当し、ネットワークおよびセキュリティー・アプリケーションのための高性能なプラットフォームを提供します。

SK Holdings C&C, Ltd.(韓国)
SK Holdings C&Cは大手ITサービス企業で、韓国におけるIBMのビジネス・パートナーであり、IBM Cloud Privateを利用してアプリケーションをコンテナーとして迅速かつ容易にパッケージ化し、IBMマイクロサービスでリファクターしました。さらに、このソフトウェアを利用して、顧客のレガシー・アプリケーションの最新化を支援し、真のマルチクラウド・アーキテクチャーで、パブリックおよびプライベート・クラウド間でビジネス・クリティカルなソフトウェアを実行する安全なプラットフォームを提供しています。

Five9 Vietnam Corp.(ベトナム)
Five9 Vietnamは、急成長中のITおよびクラウド・サービス・プロバイダーで、モバイルおよびアナリティクス・アプリケーション開発からプライベートおよびパブリック・クラウド・サービスまで、あらゆるサービスを顧客に提供しています。4月からIBM Cloud Privateを利用して、パブリック・クラウドでの実装を容易にするため、アプリケーションをコンテナーとして設計、開発、およびパッケージ化しています。そこから、顧客はアナリティクスやAI、ブロックチェーンなどのIBMマイクロサービスを利用して、自社の機能性をさらに高めることができます。

当報道資料は、2018年10月11日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2018-10-11-Hundreds-of-Leading-Global-Enterprises-Deploy-IBM-Cloud-Private (US)

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