IBM、2016年に過去最高の8,000件以上の特許を取得

2,000件以上がAI/コグニティブおよびクラウド・コンピューティング関連 米国特許取得数で24年連続首位

TOKYO - 10 1 2017:
2017年1月10日

[米国ニューヨーク州アーモンク、2017年1月9日(現地時間)発]

IBM(NYSE: IBM)は本日、2016年に取得した米国特許が8,088件となり、米国特許取得数の年間記録を更新すると同時に24年連続で首位となったことを発表しました。IBMが2016年に取得した特許には、人工知能/コグニティブ・コンピューティング、コグニティブ・ヘルス、クラウド、サイバーセキュリティーなど、IBMの戦略的成長分野におけるさまざまな発明が含まれています。

2016 IBM Patent Leadership

2016年、IBMの発明者たちは1日平均22件以上の特許を取得し、その結果、IBMは単年で8,000件を超える特許を取得した初めての企業となることができました。IBMの研究者、技術者、および設計者たちは、AI/コグニティブ・コンピューティングおよびクラウド・コンピューティング関連の発明で2,000件以上の特許を生み出しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「イノベーションにおける24年連続での世界一達成は偶然起こることではありません。米国特許取得数で初めて8,000件の大台を超えて新記録を達成したことは、イノベーションと研究開発に対するIBMのコミットメントが他社の追随を許していないことを示しています。ビジネスや社会全体の進歩を推進し、コグニティブ・ビジネスの新時代を開く発見、科学、およびテクノロジーに対する当社の発明者たちの類いまれな貢献を誇りに思います。」

2016年米国特許取得数トップ10

  1. IBM – 8,088
  2. サムスン・エレクトロニクス – 5,518
  3. キャノン – 3,665
  4. クアルコム – 2,897
  5. グーグル – 2,835
  6. インテル – 2,784
  7. LGエレクトロニクス – 2,428
  8. マイクロソフト – 2,398
  9. TSMC – 2,288
  10. ソニー – 2,181

*データ提供:IFI CLAIMS Patent Services

2016年のIBM特許取得数の記録更新には、47の国と地域で業務する8,500人を超えるIBMの発明者たちが貢献しています。そのうち、ニューヨーク在勤者は2,700件以上、シリコンバレーおよびテキサス在勤者は1,000件以上の特許を取得しました。

また、IBMの発明者たちは、コグニティブ・ヘルスケアの進歩に貢献する以下のような発明で特許を取得しています。

  • 画像利用による心臓検診の精度向上:心臓の構造は複雑なため、心臓病の分類は困難な作業です。IBMの研究者は、心臓画像を利用することで心臓の形状や挙動の特徴を識別する、心臓病の病状の分類手法を開発しました。医師はこのツールを利用することで、心臓病の症状の診断をより容易に行えるようになります。(米国特許第9,311,703号:心臓病の病状を分類するための手法およびシステム
  • 個別のニーズに応えるパーソナライズされた補聴器:個々の利用者の特定のニーズを満たす、パーソナライズされた補聴器を見つけるのは常に困難な作業です。IBMの発明者は、人間の声や周囲の音を認識して聞き分ける補聴器を開発しました。この補聴器にトレーニングを施すと、煙警報器などの音を認識できるようになります。また、周囲の環境をインテリジェントに聞き分けて、一部の音をフィルタリングしたり、一部の音を増幅したりして、補聴器のユーザー・エクスペリエンスを向上させることができます。(米国特許第9,374,649号:スマート補聴器
  • 病院、製造現場、農地を清潔に保つためのドローン:この特許では、汚染区域の調査、テスト、測定が、コグニティブなドローンを利用して行われます。汚染区域に入ったドローンは検査サンプルを採取して、その区域が汚染されているかどうかを確認します。このプロセスは継続的に実施することができます。1機または複数機のドローンを飛ばして病原菌サンプルを採取することで、病院内の環境が患者にとって安全であることを確認することができます。これらのドローンは、ヒートマップ情報を提供します。これにより、地表に存在するバクテリアを詳細にモニタリングしたり、病院、工場、果実栽培などにおけるバクテリア感染をモニタリングしたりすることができます。(米国特許第9,447,448号:ドローンベースの微生物分析システム

コグニティブ・コンピューティングおよび人工知能の分野において、IBMの発明者は1,000件を超える発明の特許を取得しています。これらの発明によって、機械は学習、思考して幅広いデータを効率的に処理しながら、馴染み深い、自然な方法で人間と対話できるようになります。次に、例を挙げます。

  • 機械学習を利用したグラウンド・トルースの取得:ユーザーからの質問に対して正確な回答をするのは、コグニティブ・コンピューティングの基本的な目標の1つです。IBMの発明者は、ある質問に対して回答の候補を生成して、その質問に関するグラウンド・トルース(正解データ)に基づいて、その回答の候補がどれだけ適切であるかを判断するアプローチを生み出しました。このプロセスを繰り返し適用することで回答の強度は向上し、ある質問に対する最善の回答が特定され、それが機械学習モデルに組み込まれていきます。このモデルは、金融サービスから小売業に至るまで、さまざまな業種に適用できます。(米国特許第9,384,450号:オープン・ドメイン質問応答システム向けの機械学習モデルのトレーニング
  • 運転者の心理状態を考慮に入れた最善ルートの計画:現存するナビゲーション・システムは、道路状況に基づいて決定を下すようプログラミングされていますが、運転者の心理状態を考慮に入れていません。IBMの発明者は、運転者の現在の気分や好みに基づいて走行ルートを計画する手法を開発しました。たとえば、このシステムは、長時間働いた後の運転者に対して、普段よりも疲れない帰宅ルートを採るようにナビゲートします。(米国特許第9,384,661号:ニーズに基づいたコグニティブな走行計画

また、IBMの発明者は、クラウド・コンピューティング分野の進歩を促進する1,000件を超える発明の特許を取得しました。次に、例を挙げます。

  • アプリケーション用のコグニティブ・クラウド:クラウド・コンピューティングは、アプリケーション・リソースに障害回復性と可用性をもたらします。この特許では、クラウド・コンピューティング環境において、リソース制約が生じてパフォーマンス上の問題が発生する可能性の高いホット・スポット(サーバー、ストレージ、ネットワークなど)をプロアクティブに識別します。IBMクラウドは、特定のワークロードに関連付けられたパラメーターを学習し、アプリケーションの展開時または移行時のクラウド・リソース使用率に基づいた自律型ソリューションを提供します。顕在化する前に潜在的な問題を識別するというIBMのこの発明は、クラウド・コンピューティング環境の円滑な運用に寄与します。(米国特許第9,329,908号:クラウド・コンピューティング環境におけるホット・スポットのプロアクティブな識別

IBMの発明者は、新たなサイバーセキュリティー・イノベーションを可能にする発明の特許も取得しています。次に、例を挙げます。

  • クラウド・アプリケーション・ネットワークへの侵入の先制的な検出と分離:開発者は、クラウド・コンピューティングのセルフサービス・モデルのおかげで、これまでになく迅速かつ容易に新しいアプリケーションを構築して導入できるため、ビジネスに対して競争力の高い価値をすばやく提供できます。しかし、ネットワークへの侵入が頻繁に発生し、注目を集めている時代においては、このような新しいアプリケーションには強固なエンタープライズ・セキュリティーが必要です。IBMの発明者は、要求される分離のレベルを指定することによって、開発者がアプリケーションにきめ細かなセキュリティー・ポリシーを指定できるアプローチを開発しました。ネットワークへの侵害が検出されると、アプリケーション間またはそのサブコンポーネント間のネットワークをロックダウンして、攻撃の影響を最小限に抑えることができます。これにより、現代の企業が必要としているセキュリティーを犠牲にすることなく、クラウド・ネイティブなアプリケーションを迅速に開発できるようになります。これは、IBMが作業現場にもたらす新たなイノベーションの1つです。(米国特許第9,361,455号:ネットワーク化されたコンピューティング環境におけるセキュリティー管理
  • 悪意のあるコンテンツの拡大とフィッシングを防止するための着信通信の管理:ハッカーの知識が豊富になるにつれ、ユーザーに向けて送信される通信にはよりインテリジェントなフィルタリングが必要となっています。そこで、IBMの社員は、Eメールやテキスト・メッセージなどの着信通信のための許可および信用レベルを作成するシステムを発明しました。このシステムは、着信通信に割り当てる信頼性レベルと、該当の通信をどの程度ユーザーに転送するかを判断します。(米国特許第9,460,269号:通信のセキュリティー管理

2016年特許データ提供:IFI CLAIMS Patent Services: http://www.ificlaims.com

当報道資料は2017年1月9日(現地時間)に、IBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/51353.wss

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