Teva PharmaceuticalsがIBMとのグローバル・パートナーシップを強化、Watsonで医薬品の開発と慢性疾患の管理を実現


TOKYO - 31 10 2016:
2016年10月31日

プログラムではIBM Watson Health Cloudを活用した薬効の再評価およびデータに基づく慢性疾患の予防管理のためのシステマティックなアプローチを採用
共同研究による最大の成果はThe Weather CompanyのデータとIBM Watson Health Cloudとの初統合

IBM(NYSE:IBM)とTeva Pharmaceutical Industries Ltd.(NYSEおよびTASE:TEVA)は本日(現地時間)、既存のグローバルe-Healthにおける提携関係を大幅に強化して、医療における2つの大きな課題に注力することを発表しました。治療の新たな選択肢を見つけること、そして慢性疾患の管理の向上を図ることです。いずれのプロジェクトも、IBM Watson Health Cloudで実行されます。

Teva Pharmaceuticals and IBM Expand Global Partnership

IBMとTeva Pharmaceuticalは本日、グローバルe-Healthにおける既存の提携関係を大幅に強化して、Watsonでの医薬品開発と慢性疾患の管理を実現することを発表(クレジット:IBM)

今回のパートナーシップの強化において特筆すべきことは、今後3年間の共同研究を通じ、新興分野である薬効の再評価におけるシステマティックなアプローチを可能にして既存の医薬品の新たな用途の発見を空前の規模で実現する、コグニティブ・テクノロジーを開発することです。また両社は、慢性疾患の管理プロジェクトにおける最初の対象は呼吸器系および中枢神経系(CNS)の疾患となること、そしてこのプロジェクトがIBM傘下のThe Weather Companyのデータを分析に統合する初のプロジェクトとなることも発表しました。慢性疾患の管理の共同研究は、IBM Watson Health CloudのFoundational Life Sciences PartnerとしてのTevaとIBMとの既存の提携関係から生まれたものです。

本日の発表は、World of WatsonカンファレンスのメインステージでのTeva取締役会長イツハク・ピーターバーグ教授(Professor Yitzhak Peterburg)とIBM会長・社長兼CEOジニ・ロメッティ(Ginni Rometty)によるプレゼンテーションに合わせて行われました。ピーターバーグ教授は次のように述べています。「世界最大規模の医薬品の品揃えを誇るTevaの製品は、毎日2億人に届きます。Tevaには製薬業界の変化をリードするチャンスがあり、お客様のニーズの進化に応じて常にイノベーションを起こしています。Watsonのコグニティブ・コンピューティング機能などの、パートナー企業のスキルをTevaの製薬の専門知識と組み合わせることで、斬新なソリューションを生み出し、お客様に真の価値を届けることができるのです」

IBM Watson Healthのゼネラル・マネージャーであるデボラ・ディサンゾ(Deborah DiSanzo)は次のように述べています。「TevaとIBMは共同で、世界中の医師と患者が個別化医療を達成するのに役立つ、これまでにないチャンスを生み出します。IBMとTevaの本日の発表は、次の2つの理由で注目に値します。1つには、IBMとTevaの提携の場が、バイオ医薬品の研究設備から個人の薬棚へと広がったことです。ライフ・サイエンスと医療にわたるWatsonコグニティブ・コンピューティングの力が発揮されます。もう 1 つは、この取り組みにおいて、The Weather CompanyのデータをWatson Health Cloudに初めて統合し、「健康データ」の定義の進化を示す里程標となったことです」

既存の医薬品の新たな効用を発見するシステマティックなアプローチ

近年のFDAによる薬事承認のうち30%が、これまでに承認された医薬品およびワクチンの新たな効用に関するものでした[1]。創薬と医薬品の開発における薬効の再評価のアプローチは、市場に新たな治療法をもたらすという時間とコストのかかるプロセスの合理化を目的としたものです。企業では、こうしたプロセスに、長くて20年もの歳月と25億ドルを超えるコストがかかってしまうこともあります。規制当局の認可を得た薬は、広範囲にわたるテストを受けてきています。つまり、安全性と効能については既にわかっているため、医薬品開発の負担を大幅に減らせる可能性があります。既に承認を受けた薬の新たな効用の発見、製剤設計、および納入方法の刷新は、市場への投入を迅速化、効率化して、これまでにない医療ニーズに対応するというポテンシャルを秘めています。

現在、既存の医薬品の新たな治療用途の発見は、予期せぬ幸運による発見や、まったく別の研究の結果による場合が大半です。TevaとIBMリサーチの新たな共同研究の目的は、業界全体で使用されるブループリントとなる可能性を秘めた、薬効の再評価の系統的プロセスを設計、構築、展開することです。このプロセスでは、独自の機械学習アルゴリズムから得られる人間による洞察と、IBM Watson Health Cloudにアクセスして得られる実世界のエビデンスを組み合わせます。IBM Watson Health Cloudテクノロジーは、これまではわからなかった薬物分子と健康状態との相関関係を明らかにすることを目的として、大規模に適用されます。

TevaのグローバルR&Dプレジデント兼最高科学責任者であるマイケル・ヘイデン(Michael Hayden)氏は次のように述べています。「Tevaは既存の分子を使用したイノベーションのリーダーであり、IBMはWatsonコグニティブ・コンピューティングのパイオニアなので、これは自然なパートナーシップなのです。この共同研究により、科学とテクノロジーが結びついて『セレンディピティ』の規模が業界レベルに拡大し、既存の医薬品をベースにして患者のために従来にはなかった治療法を生み出すという、新たな素晴らしい可能性が開かれます」

IBMリサーチの医療・ライフ・サイエンス分野フェロー兼ディレクターであるアジャイ・ロイユルは次のように述べています。「まだ活用されていないデータは大量にあります。つまり、薬効の再評価に大いに役立つ可能性があるということです。健康に関するデータの80%は、構造化されていないため、現在のテクノロジー・システムでは活用されていません。コグニティブ・テクノロジーを使用してこのデータをマイニングすることで、熱望されている疾患の新たな治療法が明らかになる可能性があります。弊社は、Tevaとチームを組むことにより、世界中の患者に恩恵をもたらす新薬を医薬品企業が開発するための洞察を得られるようになることを確信しています」

慢性疾患を管理する医師と患者の支援

慢性疾患は世界中で、患者と医療システムのいずれにとっても負担となっています。喘息のような一般的な慢性疾患の患者は、2025年までに全世界で4億人に達するものと推定されています。しかし、効果が証明された薬物治療を受けられるようになってから数十年経つものの、現在も多くの患者が症状を抑えられずにいます。喘息を抱える多くの人々は、たとえば、いまだに症状を抑えられず、頻繁に発作に見舞われていますが、多くの場合、これは吸入器を正しく使用していないことや、適切な治療を受けていないことが原因です。人々が健康状態をコントロールするために役立つ、系統立った総合的なアプローチを実現する治療ソリューションが求められているのです。

慢性疾患が世界的に及ぼす影響に対処するため、TevaとIBMは初めて、Tevaの治療技術とIBM Watsonのコグニティブ・コンピューティングの融合という構想を実現すべく、協力することを明らかにしました。両社の目的は、患者、医療提供者、医療費納付者が慢性疾患をより良く理解し、管理して、治療を追跡できるようにすることです。

慢性疾患の管理の共同研究では、クラウドに接続した薬品の配送とアプリのテクノロジーを、60億を超えるデータ・ポイントと組み合わせてWatsonで処理することで、The Weather Companyのデータの初統合を始めとする、実行可能な洞察を提供します。Watsonのコグニティブな処理機能と、新たに開発されたアルゴリズムを使用して、こうしたデータを基に、喘息発作などの健康上の現象における今後のリスクを算出し、Tevaがその情報をアプリやその他のソフトウェア・インターフェースで介護者や患者に直接届けることも可能になるでしょう。

Tevaグローバル・スペシャリティ医薬品事業部門のプレジデント兼CEOであるロブ・コーマン医学博士は次のように述べています。「Tevaが描く未来は、患者とその家族が、たとえば喘息のような疾患をより良く理解し、病気になってからではなく、病気を予防できる力を備えて、より系統立った、データに基づく方法で健康上の課題に取り組めるようになることです。そうすれば、患者、医療費納付者、医療提供者、および介護者に、対処方法や患者の総合的な疾患管理プランに関する洞察を伝えることのできる関連情報を提供することで、医療費を削減できるようになります」

IBM Watson Health Cloudは、健康データに対応したPaaSです。コグニティブ・サービスの基盤を提供し、医療組織が個別の洞察を導き出して、人々の健康に影響を及ぼす可能性のある多くの要因の全体像を把握するために役立つように設計されています。Tevaでは、IBM Watson Health Cloudを利用することで、健康データの運用要件、セキュリティ要件を満たします。

Tevaについて
Teva Pharmaceutical Industries Ltd.(NYSEおよびTASE:TEVA)は、毎日数百万人もの患者が利用する高品質な患者中心の医療ソリューションを提供している、大手グローバル医薬品企業です。イスラエルに本社を置くTevaは、世界最大のジェネリック医薬品メーカーで、1,800を超える分子のポートフォリオを活用して、ほぼすべての治療分野で幅広いジェネリック製品を製造しています。スペシャリティ医薬品において、Tevaは疼痛を始めとする中央神経系の疾患の革新的な治療において世界をリードする地位にあり、呼吸器系の製品については強力なポートフォリオを備えています。Tevaでは、ジェネリックとスペシャリティの特性をグローバル研究開発部門に統合し、医薬品開発の特性と医療機器、サービス、テクノロジーとを組み合わせることで、これまでにない患者ニーズに対応する新たな方法を生み出しています。2015年のTevaの収益は197億ドルに上ります。詳細については、www.tevapharm.com (英語)をご覧ください。

IBM Watsonについて:コンピューティングの新時代を拓く
Watsonは、コグニティブ・コンピューティングと呼ばれるコンピューティングの新時代を体現しています。ここでは、システムが感覚、学習、経験を通じて、この世界と人間の行動を理解します。Watsonは以前のやり取りから継続的に学習し、長い時間をかけて価値と知識を積み上げます。Watsonを使用することで、組織では、産業を変革し、専門家の仕事を支援し、重要な課題を解決する、コグニティブ・コンピューティングの力を得ることになります。

Watsonのソリューションは45か国以上、20ものさまざまな業界で、構築、利用、および展開されています。Watsonは世界中で提供され、開発者、学生、起業家、テクノロジー愛好家のコミュニティを育て、現在利用可能な最新のさまざまなコグニティブ・コンピューティング・プラットフォームの世界に気軽に足を踏み入れられるようにしています。IBM Watsonがいかに世界の進歩を推進しているかに関する詳しい情報は、 https://www.youtube.com/watch?v=PujCkDAXji8 (1分30秒,英語) をご覧ください。

IBMリサーチについて
IBMリサーチは、6大陸12か所の研究所に3,000名を超える研究者を擁し、70年以上にわたって情報技術の未来を明らかにしてきました。IBMリサーチ出身の科学者からは6名のノーベル賞受賞者、10名のアメリカ国家技術賞受賞者、5名のアメリカ国家科学賞受賞者、6名のチューリング賞受賞者、19名の米国科学アカデミー会員が輩出され、20名がアメリカ発明家の殿堂入りを果たしました。IBMリサーチに関する詳しい情報は、www.ibm.com/research (US)をご覧ください。

当報道資料は、2016年10月26日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/50839.wss (US)

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