パイオニアVC株式会社

ビジュアル・コラボレーション・システムxSync PrimeのインフラにIBM SoftLayerを採用し、 高品質データのスピーディーな共有を実現

掲載日 2014年09月9日

お客様名
パイオニアVC株式会社

業種
Computer Services

地域

概要

パイオニアVC株式会社(以下、パイオニアVC)は、ビジュアル・コラボレーション・システムxSync Prime(バイシンク・プライム)のサービス提供インフラにIBM SoftLayer(以下、SoftLayer)を採用。xSync Primeは遠隔地の相手とアプリケーションの画面を共有できることが特長であり、詳細な画面操作を行いながら、効率的なコラボレーションを実現します。xSync PrimeとSoftLayerを組み合わせることにより、それまで課題であったネットワークや拠点追加などに関する、コストとパフォーマンス、提供スピードの面での大幅な改善が実現し、グローバルでの会議などにおける有効性が飛躍的に高まりました。

お客様ニーズ

パイオニアVCは、株式会社ブイキューブがパイオニア株式会社(以下、パイオニア)の子会社であるパイオニアソリューションズ株式会社(以下、パイオニアソリューションズ)の株式譲渡を受け、子会社として2014年に設立されました。ビジュアル・コラボレーション・サービスの提供を軸に、数々の企業や学校、教育機関における「共創・創発の場づくり」をサポートしています。
同社 代表取締役副社長 間下 浩之氏は、同社が提供するビジュアル・コラボレーション・サービスについて以下のように説明します。
「一般的なテレビ・Web 会議では、お互いの顔を見ながら会議を進めることを重視しますが、パイオニアVCではコラボレーションを重視したサービスを提供しています。つまり、アプリケーションの詳細な画面情報を共有し、それを操作しながら会議を進めることで、効率の良い共同作業を実現するのです」
そして、パイオニアVCのビジネスを支える主力サービスがxSync Primeです。xSync PrimeはパイオニアVCが開発したビジュアル・コラボレーション・システムで、会議参加者の映像と音声だけではなく、アプリケーションの画面も共有することで、スムーズなコラボレーションを実現します。アプリケーションといってもさまざまなものがありますが、xSync Primeは設計図や地図といった緻密なデータを共有し、詳細な部分におよぶ共同作業を高画質の画面情報を通じてスムーズに行うことができます。製造業、文教を核にスタートしましたが、現在はその特性を生かして、さまざまな業種(金融、公共など)で採用され、業務品質・効率の向上に活用されています。
「xSync Primeは、2005年にパイオニアソリューションズが開発したシステムがベースとなって発展してきました。ローカルの環境内でのコラボレーション・ツールがバージョンアップを重ねる中でネットワークを介して遠隔地同士でも使えるようになりました。当初は、お客様環境に会議コントローラーを設置するオンプレミス型での提供から始まりましたが、その後データセンター内で仮想サーバーを活用したプライベート・クラウド・サービスでの提供も開始しました」(間下氏)。
オンプレミス、プライベート・クラウド・サービスの二通りの方式でサービス提供していましたが、ネットワークなどに関して幾つかの課題を抱えていました。パイオニアグループはオーディオ関連ビジネスを展開していることから音声の再生においても高い品質を誇っていますが、ソフトウェアでの高速処理もネットワークがボトルネックになってしまっては、xSync Primeのメリットを最大限に引き出すことができません。
「例えば、xSync Primeのユーザーであるパイオニアの場合、1日当たり約160回の会議をxSync Prime上で行っていますが、そのうち50%ほどが国をまたいだものになっています。グローバルでの会議になるとさらにネットワークの品質が問われることになるのですが、これまではネットワークについてはお客様にご用意いただくという対応しかできませんでした」(間下氏)。
顧客側でネットワークを検討する際、インターネットの活用についてはセキュリティー上の懸念から避けられるケースが多く、結果的に専用線を設置することになりますが、それには多大なコストを要することになってしまいます。

ソリューション

パイオニアVCではネットワークの課題解決を図るため、本格的なクラウド・サービスの活用の検討を開始しました。
「複数のクラウド・サービスを検討したのですが、すべてをテストしてから選ぶと時間も手間も要してしまうので、優先順位を決めてからテストを行うという手順で検証を開始しました。そしてスペックやサービス提供している会社の特長などを検討した結果、SoftLayerを最初にテストすることにしました」(間下氏)。
最初にSoftLayerを選んだ評価ポイントについて、パイオニアVC ソリューションセンター テクニカルソリューショングループ グループマネージャー 谷垣 聡一氏は次のように説明します。
「他社のサービスと比べて一番評価が高かったのはフレキシブル性です。具体的には、仮想サーバーやネットワーク・スイッチといったインフラ要素のサイズです。それらが最初から決められてしまうと、実際の使用に当たって調整したい場合でも我慢するしかなくなってしまいますが、大きなサイズからミニマムなサイズまで必要性に応じて選べるというのはありがたいです。またSoftLayerはグローバルの拠点に対してのサービス展開が可能で、日本からワン・オペレーションでコントロールできるということも非常に魅力でした。お客様の利用状況としては、日本と海外だけではなく、海外拠点同士の会議でxSync Primeを活用することも多くなっています。SoftLayerであれば、そうしたニーズにも対応しつつ、日本から全体を管理してセキュリティーに配慮することが可能になります。さらにグローバルの拠点間を結ぶ高品質のネットワークを利用できるということも評価ポイントとなっています」
その後SoftLayerのテストを実施したところ、要件に適合することが分かったため、SoftLayerの採用が決定されました。テストにおける評価ポイントについてパイオニアVC ソリューションセンター テクニカルソリューショングループ 五十嵐 陽氏は以下のように語ります。
「まずは仮想サーバーを簡単に設定することができるという点ですね。現在使用しているデータセンター内では別の仮想ソフトウェアを活用していましたが、1つの仮想サーバーを設定するまでにはさまざまなステップが必要で、多くの手間が掛かっていました。一方、SoftLayerでは30分ほどで作業が完了します。またファイアウオールやサーバー構成などを柔軟に設計できることから、コストや必要なパフォーマンスに応じてシステムを組み上げることが可能になるという点も評価しました」
SoftLayerでは、サポート・チケットを利用することにより、各種問い合わせを無料で行うことができます。ポータル・サイトから問い合わせのチケットを発行すれば、回答を受けることができ、その履歴を残すことで複数のスタッフが問い合わせ内容を共有することも可能です。
「チケットでの問い合わせは非常に便利で、頻繁に活用させていただいています。SoftLayerのデータセンターのスタッフと直接やりとりができ、レスポンスも早いので、何か疑問が生じても1日あれば解決することができます。このサポート・チケットによる問い合わせもSoftLayerの優れた点といえるでしょう」(五十嵐氏)。
さらに間下氏は、SoftLayer採用の後押しとなったのは、IBMの姿勢にあると言います。
「2014年1月の発表では、12億ドル以上の投資を行い、SoftLayerのデータセンターをグローバルで40カ所にまで拡大するとのことでした。これを聞いて、IBMのSoftLayerに対する本気度を感じました。IBMであれば、パートナーとしてお互いに協業していけるという手応えを得たので、パイオニアVCとしてもクラウドの分野に本格的に乗り出してみようと考えました。わたしとしては、それが一番大きな評価ポイントだと思っています」

導入効果

SoftLayerの採用により、xSync Primeのパフォーマンスは大幅に改善しました。例えば、パイオニアVC社内のモデル・ルームの場合、1つの画面上で操作した情報が一旦香港のSoftLayer上のシステムを経由して、再度日本の同じ部屋に設置された別のモニターに反映されるようになっていますが、操作とほぼ同時に画面情報が伝わるので、まさにリアルタイムでの情報共有が実現しています。
「最初にこのテストを行った際、あまりの早さに驚き、これなら本格的にSoftLayerを使うことを検討できると思いました。音声についても同様に遅れなく伝わるので、画面の操作と説明の音声がずれるということはありません」(谷垣氏)。
2014年7月には、パイオニアにおけるテストが開始されました。
「東南アジア地域でのネットワーク・テストでは、パイオニアVC社内のモデル・ルームと同等のパフォーマンスが実現しました。この点はパイオニアのスタッフからも大いに評価されています。地域によっては大きな成果が出ていないケースもありますが、そこはSoftLayerの整備が進んでいない地域なので、今後整備が進んでいけば改善されていくと期待しています」(谷垣氏)。
xSync Primeのサービス提供までのプロセスについても大幅に期間が短縮されました。
「オンプレミスでの提供の場合、申し込みがあってからサービス開始まで1カ月ほどの期間を要していました。現在使用しているデータセンターを使う場合でも3日ほどかかりますが、SoftLayerであれば1日で済みます」(五十嵐氏)。
またSoftLayerからサービスを提供することにより、ユーザーからのさまざまなニーズに柔軟に対応できるようになったと五十嵐氏は言います。
「システム構成、スペック、ファイアウオール設定などさまざまな面で柔軟に対応できます。またSoftLayerからのサービス提供は基本的に仮想サーバーを使いますが、もしお客様が専用の物理マシンを希望されれば、それに応じてベアメタルでのサービス提供も可能です。この点もSoftLayerのメリットだと思います」


将来の展望

SoftLayerを活用したxSync Primeのサービス提供は2014年9月から始まりましたが、パイオニアVCではxSync Primeとほかのサービスを組み合わせて提供していくことも検討しています。
「xSync Primeにはさまざまなコラボレーションを実現するためのモジュールが組み込まれていますが、他社製のサービスや製品と連携することで、xSync Prime 上でそれを稼働させながら作業を行うことも可能です。こうしたxSync Primeのアダプタビリティーを生かした提案をすることでお客様のニーズに対応していきたいと思います」(間下氏)。
またxSync Primeの今後のビジネス展望について、間下氏は以下のように語ります。
「xSync PrimeとSoftLayerを組み合わせたことにより、海外を含めた会議でのコラボレーション環境が実現しました。従って、ビジネス対象としては日本の企業に限らず、世界中のお客様に拡大できるようになったと考えています。テレビ・Web 会議のサービスを提供している企業は多数ありますが、xSync Primeのようにコラボレーションを実現できる仕組みは現時点ではほかにはないと思いますので、市場として今後世界中に広がっていくでしょう」
パイオニアVCは画期的なコラボレーション環境の提供を通じて、世界中の市場に進出し、人々のコミュニケーション促進、ビジネス環境改善などに貢献していくでしょう。


お客様の声

“データセンターをグローバルで40カ所にまで拡大するとの計画を聞いて、IBMのSoftLayerに対する本気度を感じました。IBMであれば、パートナーとしてお互いに協業していけるという手応えを得たので、パイオニアVCとしてもクラウドの分野に本格的に乗り出してみようという気持ちになりました。”
パイオニアVC株式会社
代表取締役副社長
間下 浩之 氏

“一番評価が高かったのはフレキシブル性です。具体的には、仮想サーバーやネットワーク・スイッチといった構成要素のサイズです。大きなサイズからミニマムなサイズまで必要性に応じて選べるというのはありがたいです。”
パイオニアVC株式会社
ソリューションセンター
テクニカルソリューショングループ
グループマネージャー
谷垣 聡一 氏

“オンプレミスでの提供の場合、申し込みがあってからサービス開始まで1カ月ほどの期間を要していました。現在のデータセンターを使う場合でも3日ほどかかりますが、SoftLayerであれば1日で済みます。”
パイオニアVC株式会社
ソリューションセンター
テクニカルソリューショングループ
五十嵐 陽 氏



お客様情報

パイオニアVC株式会社は、パイオニア株式会社のグループ会社であるパイオニアソリューションズ株式会社が株式会社ブイキューブと資本業務提携を行うことにより2014年に設立。ビジュアル・コミュニケーション・サービスの提供を軸に、数々の企業や学校、教育機関における「共創・創発の場づくり」をサポートしています。


テクノロジープラットフォーム

サービス

製品・サービス・技術 情報

当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです.

ソリューション
, Cloud Computing

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