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IBM 100年の軌跡
 

アクセシビリティを考慮した職場環境の実現

 

IBMが障がいのある人々の積極的な雇用と受け入れを実践することで、それを取り巻く社会にもアクセシビリティ拡大の動きが波及しています。感覚や運動機能などに障がいがありながら生活し、働いているIBM社員は、IBMの製品開発プロセスに直接その経験を伝えます。彼らの洞察が、「幅広い機能を持ち、幅広い人々のニーズを満たすものが最善のデザインである」というユニバーサル・デザインの原則を採用した製品とサービスの開発を助けてきました。

オープン・コミュニティーでアクセシビリティを強化する

障がいのある一人のIBM社員の構想から生まれ、非常に広い範囲に影響を与えているイノベーションが、ソーシャル・アクセシビリティ・プロジェクトです。これは2008年に始動したソーシャル・コンピューティングに基づくサービスで、ボランティア支援者の協力により、ウェブ・ページを視覚障がい者に使いやすいものにしようというプロジェクトです。14歳で失明したIBMフェローである浅川智恵子博士が6人のスタッフから成るチームを率い、このプロジェクトを立ち上げました。

このサービスの仕組みを説明しましょう。まず、全盲あるいは何らかの障がいのあるウェブ・ユーザーが、いわゆる代替テキスト、すなわち「altテキスト」のないページにアクセスしたとします。altテキストとは、画像に通常付属している、HTMLコードの説明文です。altテキストがなければ、スクリーン・リーダーは障がいのあるユーザーに画像を説明することができません。これは、メディアを駆使したウェブ・ページが増えるに従って、大きくなる問題です。このオープン・コミュニティーには目の見えるバーチャル・ボランティアがメンバーとして参加しており、ソーシャル・アクセシビリティ・プロジェクト・ウェブサイトにこういった問題が報告されると、このボランティアがソーシャル・アクセシビリティ・ユーティリティーを使って、そのページの元のコンテンツを変更することなく代替テキストを追加します。代替テキストは外部メタデータとしてシステムに格納され、その後、ユーザーがそのページにアクセスするたびに、このメタデータが自動的に読み込まれます。

障がいのある若者たちを力づける

IBMの障がいのある人々の雇用の歴史は1940年代に始まりました。製品需要が激増し、米軍の海外展開で男性労働者が不足していた時代です。
マイケル・スパの指揮下で1942年に正式な障がい者雇用プログラムの運用が始まって以来、IBMはさまざまな支援活動を通じて、障がいのある人々の採用と育成を積極適に続けてきました。このとき、目の見えないマイケル・スパは24歳でしたが、プロジェクトの最初の2年間で、障がいのある数百人の雇用と研修を調整しました。障がいのあるIBMの著名人が中学校や高校を訪問するといった、こうした数々の活動の目的は、障がいのある若者たちに、「自分には科学やテクノロジーの世界で活躍するチャンスがある」ということを学んでもらうことです。

障がいのある学生に手を差し伸べる

1997年、IBMはアメリカ科学振興協会およびNASAと協力して、Entry Pointというインターンシップ・プログラムを立ち上げました。これは障がいのある大学生と、企業や業界のインターンシップとのつき合わせを行い、学生が主導的なポジションに就けるように育成するためのプログラムです。